上手な伝え方ーマイクパフォーマンスから学ぶ

音楽イベントにて

先日、音楽関係のイベントを見る機会がありました。

そのイベントはプロもアマチュアも参加でき、屋外で比較的自由な雰囲気で聞けるものでした。ストリートライブに近いものです。

そこで、その地域では割と有名なフォークソング(?)のプロシンガーの方の、場の盛り上げ方というかマイクパフォーマンスが上手いなあと感じました。

持ち時間は15分くらいで、3曲歌えれば御の字といった感じです。その方は3曲でした。

以下、流れに沿って分析してみたいと思います。

1.場の雰囲気を作るー協同作業

まずは普通に挨拶、自己紹介から始まります。

その地域では割と有名な方ですが、当然みんなが知っているとは限りません。

そこで、その場の雰囲気を作るために、みんなが知っていると思われる曲を、観客と一緒にみんなで手拍子や足でリズムをとったりかけ声を合わせたりする曲をしました。

場が暖まってきたところで、最近の自分のことを話します。

最近(といっても2~3年前)、全国を回って同じようにこの歌を披露すると盛り上がると。

2.みんなの知っている歌

次に、みんなが知っていると思われる歌が続きます。

観客はそれぞれリズムをとったり、鼻歌を歌ったり良い気分です。

3.歌い手が伝えたい歌

最後に、おそらく歌い手が一番伝えたいオリジナル曲を披露します。

その曲はどちらかというと静かな曲調ですが、力強さも持ち合わせており、放浪の旅人の心情を描いた歌といった感じでした。

自分の歌が終わると、次の出番の人へ自然につなぐための台詞で締めです。

引き付けてから伝える

相手に効果的に自分の思いを伝えるには、どうしたら良いのか。

そのヒントを見つけることができました。

まずは相手の興味関心を引くこと。一体感、共感が重要な要素です。

そのとき焦らず丁寧にすること(1曲目も2曲目もみんなが知っている曲でした)。

十分伝える雰囲気ができたところで本音を明かす。

様々なところで応用できそうなパターンかと思います。

今回のマイクパフォーマンスに限らず、落語で言う「枕」やマンガ・アニメなどでの前回のあらすじ・オープニング曲など、本題に入る前の準備も重要だと分かります。

そういったパターン・型に注目するのも面白そうです。

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