【読書案内】起業したい人におすすめの一冊『はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの企業術』感想

社会科学

起業したけど続かない理由とは?

職人のままではいけない!
起業家と管理人の人格も必要だ!

と著者は言います。

起業したということは、その仕事に自信があるから起業したと考えます。
ただ目の前の仕事をこなすだけでは生き残っていけない可能性が高い。

起業を持続的・継続的なものにするには、3つの人格が必要だと著者は言います。将来を考える「起業家」、現実的な状況判断を下す「管理者」、そして実際の仕事をこなす「職人」の3つです。

ひとりで「何でも」は続かない

起業した当初は、個人で何でもやる必要があります。しかしいつしか限界が来る…。

そこで従業員を雇う。ここで個人に依存してしまうと、その人がいなくなると大変なことになります。任せたはずの仕事をやらざるを得なくなり、結局一人で抱え込むことになってしまう…。

そこで個人ではなく「儲かる仕組み」…フランチャイズを参考にした「事業のパッケージ化」をして始めて、成功に近づくのです。

事業のパッケージ化とは?

事業のパッケージ化とは、具体的な商品のみならず「事業そのもの」を商品化することです。

つまり儲かる仕組みをつくること。

たとえば、マクドナルドの仕組みです。

ハンバーガーだけでなく、その作り方や制服・店舗のデザインなどサービスそのものを商品化しています。
しかも世界中どこに行っても同じハンバーガーを食べることができる。これって地味にすごいことですよね。

なぜそのなことができるのか…その答えは「他人に任せても上手くいく事業」だからなのです。

誰でも理解できるようにする

他人に任せることができるということは、どんなひとでも同じ仕事ができるような仕組みを作ること。

ここで重要になってくるのは客観性です。
つまり、マニュアル化・数値化・改善点の共有化。
とにかく文章にまとめることで、情報を共有する必要があります。

そのために試作モデルを作成し改善していくのが事業の基本となります。

それには、期待を超える価値の提供、システム化、統一感、明確性、一貫性が必要とのこと。

成功のための7つのステップ

1.事業の究極の目標

…人生を自ら切り開こうとしているか(受け身の人生でないか)

→人生で何をしたいかという根本的かつ重要な問いだが。望まない者に望みは手に入らない!

2.戦略的目標

…(1)目標となる金額(2)提供する価値

→ 具体的な事業での目標のこと。どのくらいの顧客を対象とするか、事業の規模は?

3.組織戦略

…個人では限界が来る。組織図、責任の明確化

→たとえ小さな会社でも明確にすべき。でないと責任が曖昧となり解決策に繋がらない。

4.マネジメント戦略

…業務マニュアルの作成・修正

→システムとして自動的に、良質なサービスを提供し続けるため。

5.人材戦略

…挑戦する価値のあるゲームの参加者

→仕事をするのは最終的に人間。いかに楽しんで事業に参加してもらえるか。

6.マーケティング戦略

…顧客が望む物

→顧客の属性分析と心理分析。やり方ではなく、やるべきことを捉える。

7.システム戦略

…総合的な相互関係を確認する。

 →ハード面、ソフト面、情報面でもシステム的要素を活用する(例:販売の台本の共有)。

まとめ

1.他人に任せられる「儲ける仕組み」を作りだそう。

2.できるだけマニュアル化しよう(客観的視点の重視)。

3.試作を繰り返して、より良質なものに作り変えていこう。

この本で起業家に必要な視点を学ぶことができました。

あとは実行するのみ!(これが一番大変なんですけど…。)

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