はじめに
先日、クラシックギターとコンテンポラリーダンスを見に行ってきました。
会場は文化施設のエントランスホールで、40~50人くらいの小規模なスペース。
時間的には、1時間15分くらいだったかと思います。
主はクラシックギターの方。
コンテンポラリーダンスとのセッションは、前半の終わりの曲と・一番最後の曲に行われました。
クラシックギター
ギタリストの方が女性であったためか、演奏された全ての楽曲が女性作曲者のものでした。
コンセプトがしっかりしてます!
演奏の前に、楽曲にまつわるエピソードを解説してくれたので、作品の理解の助けとなりました。
いわれてみれば曲調に楽曲のエピソードが重なる感じが読みとれます(ほんの少しですけどね)。
わざと不協和音(とギター本体を強くたたくこと)で不条理を表したり、本当に繊細な音を奏でて優しさを表したりと、多彩な技術・表現が興味深かったです。
コンテンポラリーダンス
今回はじめてコンテンポラリーダンスを見ました。
コンテンポラリーダンスとは、「”非古典的かつ前衛的で、時代の先端を体現している”ダンス作品およびダンステクニック1」とのことです。つまり表現者の自由度が高い芸術性を追求したダンスのことかと。
体全体を使って表現する身体芸術を間近に見れたのは初めてだと思います。
女性2人男性1人。
装飾的な恰好ではなく、割とシンプルな衣装。そして素足。
空いている観客席も使いながら(椅子に乗ってポーズを決めたり)の登場に驚き、舞台全体を使って(端から端まで走り回る等)のダンス。
観客と舞台が近いこともあって、会場全体が息を呑む緊張感に包まれました。
緩急をつけるのが難しいのだろうなと思いました。
そして技術的にも素晴らしいですが、なによりも「どう表現するか」という発想力がすごいなあと思いました。
音楽と踊り
後ろに座っていたお子さんが、ダンスに合わせて自然と体を動かしていました。
ほほえましいなあと思ったと同時に、「音楽と踊り」が原初的というか根源的というか人間に不可欠なものだと思いました。
現代社会(いわゆる先進国)では頭でっかちになりすぎて、身体性が欠如(とまでいかないが無きものと)しているような気がするんですよね。
また、今回のような生演奏・コンテンポラリーダンスは、一回性のもので決まりきった形がない分(型のようなパターンはある程度は決まってると思いますが)、表現者と演奏者そして観客の一体感・想像力が試されるのではないでしょうか?
生まれつつある芸術に遭遇できた良い機会でした。