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【文房具】万年筆のすすめ【始めてる人増えてます】

はじめに

デジタル機器全盛のこの時代、あえて万年筆を使っている人が増えているとか?

万年筆の基礎を共有します!

万年筆が登場するまで

1つけペン…ペン先にインクをつけて書く

・古代エジプト(葦)→ヨーロッパ(6世紀羽ペン登場)→イギリス(1780年金属製ペン先登場)

(デメリット)つけペンだとインクがすぐ切れてしまう。いちいちインクにつけるのが面倒。

2万年筆の原型

・1809年頃イギリス…ペン軸にインクを貯める構造

(デメリット)インクのボタ落ち、インク詰まり(文字がかすれる)、インクの酸に軸が耐えられない

3近代的万年筆の誕生

・1884年アメリカ…ルイス・エドソン・ウォーターマン、毛細管現象を応用した万年筆を開発。

・毛細管現象:液体が重力に関係なく、より細い方へ移動する現象を利用。以降の万年筆の全てに採用。

・気液交換作用:スムーズにインクを出すためには出たインクと同じ容量の空気を交換する必要がある。

万年筆とは―基礎知識

(1)万年筆の構造

①各部の名称 …ペン先、軸、キャップだけ覚えればとりあえずok

②インク補充による分類

 1)吸入式    …軸の内部に直接インクを入れる。吸入量が多い。高価なモデルに多い。

 2)カートリッジ式…使い捨てのカートリッジ。交換が簡単。小型だと仕様上これ一択。

 3)両用式    …カートリッジと小型の吸入器コンバータ―とを両方使えるもの。今の主流。

③書き方の基本

・ハート穴を上に向け、筆圧をかけないで、やや寝かせ気味に滑らせるように書く。

(2)他の筆記具

①鉛筆…安い。軽い。筆跡を消せる。筆圧は強め。

②シャープペンシル…削る必要が無い。芯が折れる。

③ボールペン…インク(芯)の種類も多い。消せるものも出た。

④ガラスペン…最近流行っている。実は日本発祥の文房具。管理に十分な注意が必要。

(3)万年筆を使うメリット・デメリット

①メリット

1)かっこいい …これ以上の理由が必要だろうか、いや無い。

2)筆圧がいらない → 引っ掛かりなどで思考の邪魔にならない。

3)一生ものとして使える…ペン先、軸を育てて世界に一つしかないものに!

②デメリット

1)放置するとインクが固まる。 ← 使えるだけの本数を持てば良い。書く楽しみを持つ!

2)メンテナンス(掃除、インク入れ)に時間がかかる。 ← ゆっくりした時間を楽しむ。

3)でもお高いんでしょう? ← 安くて普段使いできるモデルもたくさんあります。

なぜ万年筆を使うのか―魅力

(1)書き心地

①ペン先の材料…ステンレス(固い、安価)/金ペン(しなやか、高価)

②持ち方による筆致の変化…立てると細く、寝かせると太く。

③軸の大きさ、重さ、バランス…軸の材質、キャップの有無でも変わってくる。

(2)ペン先の種類が豊富

①字幅…EF(極細),F(細字),M(中字),B(太字)
 国産は海外と比べて細め、必ず試し書きを!

②軟調…しなやか。毛筆のような書き心地。

③特殊なペン先…カリグラフィー用、細字専用、メーカーにより様々。

(3)インクの種類が豊富

①多色時代へ
事務的(青、黒、ブルーブラック)→趣味的(赤、緑、紫など),香り付き,ラメ入り等

②店舗オリジナルインク…ご当地にちなんだ名称、色が多い。お土産に最適。

③好きな色は自分で作る…自宅で配合することもできるようになった!

何を選んだら良いのか

(1)幅のある価格帯

①300円~5,000円台
→ 3,000円なら見た目もカッコいいモデルも。

②20,000円~30,000円台
→ 国産の金ペンは20,000円台で入手可。

③50,000円~100,000円台
→ 代表的な海外モデル(金ペン)は50,000円台から入手可。
 ものすごい高いものもありますが、これはコレクター用ですな。

(2)日本の3大メーカー

★手軽に楽しめるものから高級路線まで豊富なラインナップが魅力の国産万年筆。

初めて万年筆を使う方は、国産をお勧めします。

理由としては、不具合がほとんど起きないのと比較的安価で購入できるため。


①パイロット…カクノ、コクーン、カスタム74、キャップレス、Namiki(高級蒔絵ブランド)/色彩雫

②セーラー…プロフィット、プロフェッショナルギア、長刀研ぎ/スートリア、四季織、100色同時発売

③プラチナ万年筆…プレピー、プロシオン、#3776センチュリー、中屋万年筆/ミキサブルインク

(3)主な海外のメーカー

★個性的な万年筆をお探しの方は、海外の万年筆はいかがでしょう。

ブランドごとに全く違ったデザインです(特にイタリアは個性的なデザインが多い印象)。


①モンブラン(ドイツ)…THE万年筆。ハイブランド戦略のため全体的に高価。マイスターシュテュック149

②ペリカン(ドイツ)…バランスが良く愛用者が多い。スーベレーンM600、M800

③ラミー(ドイツ)…シンプルな機能美。サファリ、ラミー2000

④ウォーターマン(フランス)…上品。メトロポリタン、カレン

⑤パーカー(イギリス)…種類が豊富。5thという独自の筆記具も。ソネット、ディオフォールド

⑥アウロラ(イタリア)…イタリアの老舗。オプティマ、88(オタントット)

 

おわりに

万年筆は、インクが長く続くという意味で名付けれました。

しかし、使い込むことで自分に合った書き心地となり「一生もの」にもなります。

さらに、ペン先の調整によって世代を超えて使えるという意味でも“万年”なのかもしれません。

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